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4より一部抜粋) 卵管の疎通性を診断することは可能ですが、卵管の左右別の疎通性を判定することはできないとされています。繰り返して行うことが可能であり、体に負担の少ない方法です。外来で容易に実施できるのが利点です。 ・ 子宮卵管造影法 (生殖医療の必修知識 一般社団法人日本生殖学会編p79, 93一部抜粋) 月経直後に行うX線検査です。子宮口から細い管(バルーンカテーテル)を膨らませて造影剤を注入し、子宮から卵管を通り腹腔内へと造影剤が広がってく様子を経時的に観察します。 卵管因子不妊症の診断の第一選択の検査法として用いられます。卵管の閉塞や狭窄などの卵管通過性および卵管留水症、さらに卵管周囲癒着に関する観察や所見だけでなく、子宮内腔癒着など子宮内腔の所見を得ることができます。従って、子内腔の形態を評価するには適しています。 ・ 超音波下卵管通水法 (日産婦誌59巻4号 2007.
5ml以上 総精子数 3900万/射精以上 精子濃度 1500万/ml以上 総運動率 40%以上 前進運動率 32%以上 生存精子率 58%以上 正常形態率 4%以上 (2)泌尿器科的検査 (主な検査) ①診察 問診により不妊症に関連する病気の既往の有無、勃起や射精などの現在の性生活の状況を確認します。次に外陰部(陰茎、陰嚢、鼠径部、内性器)の診察を行い、男性不妊症の原因として最も頻度の高い精索静脈瘤(精巣上部や周辺の静脈が拡張した状態)の有無などを視診、触診で行います。 ②内分泌検査 血液中の男性ホルモン(テストステロン)や性腺刺激ホルモン(LH、FSH)、プロラクチンなどを調べます。 5. 不妊因子のまとめ 以上ここまで記載した不妊の因子を表4にまとめましたので参考にしてください。 また、様々な検査方法について紹介してきましたが、これらの検査を行っても約3割は明確な不妊の原因が分からない「原因不明不妊」です。 表4 不妊因子のまとめ 男性側の要因 女性側の要因 男女両方の要因 造精機能障害 無精子症 乏精子症 精子無力症 奇形精子症 精索静脈瘤 精路閉鎖 性交障害 勃起障害 射精障害 ホルモン障害 低ゴナドトロピン性性腺機能不全 高プロラクチン血症 男性ホルモン(テストステロン)分泌低下 視床下部-下垂体-卵巣系の障害 無排卵性月経または無月経 希発月経 黄体機能不全 卵巣嚢腫 多嚢胞性卵巣症候群 甲状腺・副腎疾患 卵管因子 卵管狭窄、卵管周囲癒着、閉塞、留水腫 子宮体部 子宮筋腫、子宮腺筋症、内膜ポリープ、先天奇形、子宮腔内癒着など 子宮頸管因子 粘液分泌不全 慢性頸管炎 骨盤内炎症・癒着 クラミジア感染症 子宮内膜症 免疫性不妊 性の不一致 性交不能 性交回数減少など 原因不明不妊 (荒木泰久 生殖補助医療技術学テキスト p30表5-2一部改変)
排卵誘発剤を使った場合の排卵率と妊娠率は、薬の種類やその人の年齢、症状などによっても異なります。 たとえば、クロミッドによる「クロミフェン療法」の排卵率は、無月経の場合は60~70%、無排卵月経の場合は約80~90%で、最終的な妊娠率は25~30%とされています(※1, 2)。 hMG注射またはFSH注射と、hCG注射を併用する「ゴナドトロピン療法」の場合、排卵率は70~80%、妊娠率に至る確率は30~40%ほどです(※1)。 単純に数字を比較すると、ゴナドトロピン療法の方が妊娠率が高くて良い治療法なのでは、と思う人もいるかもしれませんが、そのぶん流産率も高く、後述のとおり副作用も現れやすいため、その人の状況にあった適切な排卵誘発剤を選ぶ必要があります(※1)。 排卵誘発剤の副作用は? 排卵誘発剤は薬の力で排卵を促すため、使用後に副作用が現れることもあります。 たとえば、クロミッドによるクロミフェン療法の場合、子宮頸管粘液の分泌が少なくなったり、子宮内膜の発育が悪くなったりすることがあります(※1)。そのため、何ヶ月かクロミッドを使用しても妊娠しない場合は、ゴナドトロピン療法などに切り替えます。 一方、ゴナドトロピン療法の場合、双子や三つ子で生まれてくる「多胎妊娠」や、薬の影響で卵巣が腫れてしまう「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」などが起きるリスクが高くなります(※1)。 特に卵巣過剰刺激症候群は、hCG注射で排卵誘発を行った場合、20~30%の確率で発症するといわれているため、治療中は慎重に経過を見る必要があります(※1)。 排卵誘発剤を処方されたときには、起こりうる副作用について必ず医師に確認し、薬の使用中に何らかの症状が現れたときも、すぐ医師に相談するようにしましょう。 排卵誘発剤の費用は?保険は適用される?
生活習慣のポイント 周期は60日以内だが月経が不規則な場合や、ホルモンが少なめだがある程度は保たれているという場合は、ホルモン剤を使うのではなく、体を温めたり、血液の流れをよくする漢方薬を飲んだりして、様子を見ることもあります。その他、生活習慣の改善を同時にしていくことで、卵巣の働きが戻りやすくなります。 生活改善のポイントは、 無理なダイエットは避け、適切な体重を保つ 体を冷やす食べ物を摂らない 湯船に毎晩30分以上つかる ストレスを溜めない 禁煙する など 月経不順は体からのSOS。異常を感じたら無視せず、今の生活を見直すきっかけにしてみてくださいね。無月経や月経不順については、「 無月経・月経不順の原因は? 診断基準と受診の目安 」や「 無月経・月経不順の原因と診断方法 」でも詳しく解説しています。また、興味のある方は「 若年女性に広がる無月経の問題点と健康管理 」も併せてご覧下さい。
不妊検査の進め方 不妊の原因とその割合は卵巣因子が20. 5%、卵管因子が20. 4%、子宮因子が17. 6%、免疫因子5. 2%、男性因子が32. 7%という調査結果があります(日本授精着床学会・倫理委員会:非配偶者の生殖補助医療による不妊患者の意識調査.
2018年1月30日 監修医師 産婦人科医 藤東 淳也 日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長... 監修記事一覧へ 不妊治療は一般的に、妊娠しやすいように排卵日を調べて性交に取り組むタイミング法から始まりますが、その次のステップとして「排卵誘発剤」の使用を医師から提案されるケースが多くあります。排卵誘発剤には、飲み薬や注射薬など様々な種類がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?今回は、排卵誘発剤の種類や費用、妊娠の確率などをご説明します。 排卵誘発剤とは? 排卵誘発剤は、その名のとおり、排卵を促すための薬です。 不妊の原因として、生理は来るものの排卵が起こらない「無排卵周期症(無排卵月経)」や、生理がない「無月経」、卵胞の発育を妨げる「黄体機能不全」など、排卵障害があると考えられる場合に排卵誘発剤が使われます。 また、タイミング法でなかなか妊娠ができず、その原因がはっきりしない場合や、体外受精や顕微授精のために採卵する卵子の数を増やす目的などでも排卵誘発剤を使うことがあります。 後述のとおり、排卵誘発剤には様々な種類があります。自分の症状や目的に合わせて、医師から処方されたとおりに使うことが大切です。 排卵誘発剤の種類は?注射薬もあるの?