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■お話を伺ったのは…… 照山裕子(てるやま・ゆうこ)先生 歯学医師。高輪オーラルケア院長。厚生労働省歯科医師臨床研修指導医。日本大学歯学部卒業、同大学院歯学研究科で博士号を取得。世界でも専門家が少ない「顎顔面補綴」を専攻し、 日本大学付属歯科病院、東京医科歯科大学歯学部附属病院を経て現職に。臨床経験から予防医学の重要性を説く。クリニックでの診療の傍ら、テレビやラジオ、雑誌などメディアにも多数出演している。
Lifestyle 2020. 10. 23 マスクの着用が当たり前となった今、"うがい"は習慣化されましたが、喉だけじゃなく口の中もちゃんと清潔にしていますか? 口呼吸の増加による感染症リスクを減らすためにも、すぐにでも実践できる"毒出しうがい"で、口内環境を健康にしていきましょう! 口呼吸で口内環境が悪化。ウイルスの温床に…!? "うがい"というと喉をガラガラとゆすぐうがいを思い浮かべる人も多いかもしれないけれど、毒出しうがいは口内の洗浄法。 「ウイルスは、喉に辿り着く前に口の中を通ります。その時に歯や歯肉、舌が汚れていると、そこにウイルスが張りついてしまう。とくにマスク時代の今、口元が見えない気の緩みやマスクによる息苦しさで、口呼吸になりがちに。すると外敵が口に入りやすく、また良い免疫成分を多く含む唾液が乾燥してしまうため、口内環境が悪化。感染症などのリスクにつながります。そんな事態を防ぐためにおすすめしたいのが、毒出しうがい。口の中の汚れを効果的に洗い流すこの方法は、歯磨きよりも手軽なので、日常的に取り入れやすいはず。口内の清潔を保って秋冬を元気に過ごしましょう」(歯学博士・照山裕子さん) ◎毒出しうがいの「毒」とは、カラダに悪さをする歯垢のもと、=(イコール)ばい菌や食べかすのこと。それらの除去が健康のためには必須。 現代人の口内事情 マスクの日常化で口呼吸気味になり、それに端を発した唾液不足による口臭や歯周病。また、不安定な生活がストレスとなり、無意識のうちに歯ぎしりをして歯が欠けてしまうなど、口内事情はかつてないほど劣悪に!
口内の2大お悩みと言えば、「口臭」と「歯周病」。 この2つのお悩みが、30秒で解決できる最新ケアがあるんです。 その名も「毒だしうがい」!! 考案者は、歯学博士の照山裕子先生。 「毒だしうがいは、口に含んだ水を勢いよく歯にぶつけることで、水圧を利用して、 食べかすや原因菌を一気に洗い流す んです。口臭や歯周病の原因となる、食べかすやばい菌を、効率よく取り除けます」とのこと。 本当にそんなことができるの?と思うかもしれませんが、30ミリリットル程度の少ない水で行うと、可能なんだとか。 飲食のたびにすぐ行い、クチュクチュと音がでるくらい強く速く行うことが、効果を出すポイントです。 やり方はこちら! 【1】 少量の水を口に含む 30ミリリットルほどの水を口に含んで口を閉じ、正面を向きます。 【2】 水を上の歯に10回ぶつけ、吐き出す。 口を閉じたまま、口に含んだ水を上の歯に向けて強く速くぶつけます。クチュクチュと音がでるくらい勢いよく行うのがポイント。10回ぶつけたら、水を吐き出します。 【3】 下、右、左の歯も同様に、1~2の手順でうがいをする 1と同様に口に水を30ミリリトットルほど含んで口を閉じ、口に含んだ水を下の歯に向けて、強く早く10回ぶつけて、水を吐き出します。同様の手順で、右の歯と左の歯も行います。 実際に行ってみると、本当に口の中がすっきり!そして、「口周りの筋肉を動かした」感覚があります。じつは、この毒だしうがい、行うことで、 口もとの筋肉が引き締まり、リフトアップ効果も期待 できるのだとか。 外出先で歯みがきができないときにも有効なこの方法、ぜひ毎日の習慣にしてみましょう♪ イラスト/タカセ マサヒロ 文/編集部・吉川 (『オレンジページ』2018年6月17日号より )