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【 希硫酸,濃硫酸,熱濃硫酸の違いと7つの性質 】 硫酸は濃度や温度によって,同じ性質を持つこともありますが,異なる性質を持つものも多いです. 酸性条件の「水素イオン$\ce{H+}$を与える性質」も硫酸の性質の一つであり,「酸としての性質が強い」と言われます. この記事では,硫酸の性質を7の性質に分けてまとめました. 条件によって半反応式が変わる理由 なぜ「酸性条件」,「中性・塩基性条件」で半反応式が変わるのかということですが,酸性というのは溶液中に水酸化物イオン$\ce{OH-}$より水素イオン$\ce{H+}$の方が多くある状態のことでした. そこで,たくさんある水素イオン$\ce{H+}$が過マンガン酸イオン$\ce{MnO4^-}$や過酸化水素$\ce{H2O2}$をつつきます. そうすると,水素イオン$\ce{H+}$が過マンガン酸イオン$\ce{MnO4^-}$や過酸化水素$\ce{H2O2}$と反応していきます. 酸性条件の半反応式 ここで,もう一度,過マンガン酸イオン$\ce{MnO4^-}$と過酸化水素$\ce{H2O2}$の「酸性条件」での半反応式を見てみると, となっており, 確かに左辺に水素イオン$\ce{H+}$がありますね. この水素イオン$\ce{H+}$は「酸性」だから存在しているのです. このように,「酸性条件下」を「溶液中に水素イオン$\ce{H+}$が多く存在する」という意味で捉えると,半反応式の左辺に水素イオン$\ce{H+}$がある理由が分かりますね. 酸性条件下では水素イオン$\ce{H+}$が多く存在しているので,半反応式の左辺に水素イオン$\ce{H+}$が現れる. 中性・塩基性条件の半反応式 一方,過マンガン酸イオン$\ce{MnO4^-}$と過酸化水素$\ce{H2O2}$の「中性・塩基性条件」での半反応式を見てみると, となっており,左辺には水素イオン$\ce{H+}$はありません. これは溶液中が「中性」または「塩基性」であるために,水素イオン$\ce{H+}$がほとんどないことが理由です. このように,「中性・塩基性条件下」というのは「溶液中に水素イオン$\ce{H+}$が微量しか存在しない」という意味で捉えると,半反応式の左辺に水素イオン$\ce{H+}$がない理由が分かりますね. 中性・塩基性条件下では水素イオン$\ce{H+}$がほとんど存在せず,半反応式の左辺に水素イオン$\ce{H+}$が現れない.
私は、ある県立高校の一年生です。 来週、学年末考査があります。 化学の勉強をしていて、こんな問題が出てきました。 過酸化水素水に、過マンガン酸カリウムを加えて反応させた。この反応を、イオン反応式で記せ。 解答)H2O2→O2+2H++2e- MnO4-+8H++5e-→4H2O+Mn(2+) この二つの式の中で、下の式についてなんですが、これは覚えるしかないのですか?それとも何かやり方があるのですか? カテゴリ 学問・教育 自然科学 化学 共感・応援の気持ちを伝えよう! 回答数 3 閲覧数 4222 ありがとう数 5
半反応式 もともと半反応式を考えたのは,酸化還元反応を考えるためでした. 酸化剤の半反応式と還元剤の半反応式が分かれば,それらを組み合わせて化学反応式を作ることができます. 次の記事では,半反応式から酸化還元反応の化学反応式を導く方法を説明します.